Webデザイナーの年収はどれくらい?未経験・副業・フリーランスで変わる収入の見方

Webデザイン

Webデザイナーに興味を持つと、やはり気になるのが年収です。

「Webデザイナーは稼げるのか」
「未経験から転職して生活できるのか」
「副業やフリーランスなら、どれくらい収入を目指せるのか」

このあたりは、スクールや講座を検討する前にも確認しておきたいポイントです。

ただし、Webデザイナーの年収は一つの平均額だけでは判断しにくい仕事です。

会社員なのか、副業なのか、フリーランスなのか。デザインだけを担当するのか、コーディングやマーケティングまで関わるのか。こうした条件によって、収入の見え方は大きく変わります。

この記事では、Webデザイナーの年収を考えるときに見ておきたい前提、会社員・副業・フリーランスの違い、未経験から準備したいことを整理します。

結論: Webデザイナーの年収は「職種名」より「担当範囲」で変わる

Webデザイナーの年収は、「Webデザイナー」という職種名だけでは決まりません。

同じWebデザイナーでも、担当範囲はかなり違います。

  • バナーや画像制作が中心
  • Webサイトのデザインが中心
  • LP制作まで担当する
  • HTML/CSSのコーディングもできる
  • WordPress構築まで対応できる
  • UI/UX設計に関われる
  • 広告や集客改善まで提案できる
  • クライアントとの要件整理や進行管理もできる

担当できる範囲が広がるほど、任される仕事の単価や評価は上がりやすくなります。

逆に、デザインツールの操作だけで勝負しようとすると、収入の上限は低くなりやすいです。

Webデザインは「見た目を作る仕事」ではありますが、実際には「目的に合う画面を作る仕事」です。

集客、問い合わせ、購入、採用、予約など、成果につながるデザインができるかどうかが評価に関わります。

そのため、年収を見るときは「平均はいくらか」だけでなく、「どの働き方で、どこまで担当する人の年収なのか」を分けて考えることが大切です。

年収を見る前に確認したい3つの前提

Webデザイナーの年収を調べる前に、まず確認したい前提が3つあります。

1. 会社員・副業・フリーランスで収入の意味が違う

会社員の年収は、給与としての収入です。毎月の給料があり、社会保険や福利厚生も会社側で整えられていることが多いです。

副業の場合は、本業収入に追加する形の収入です。月数万円でも家計や将来の選択肢に影響しますが、副業収入だけで生活できるとは限りません。

フリーランスの場合は、売上と手取りが違います。案件単価が高く見えても、税金、保険、営業、経理、学習時間、案件がない期間なども自分で考える必要があります。

この3つを混ぜて比べると、判断を誤りやすくなります。

働き方収入を見るときの注意点
会社員年収だけでなく、経験を積める環境かを見る
副業月収より、作業時間と継続性を見る
フリーランス売上ではなく、経費や税金を引いた手残りを見る

2. デザインだけか、周辺業務までできるかで変わる

Webデザインの仕事は、デザインツールだけで完結するものもあれば、サイト設計、ライティング、コーディング、WordPress、広告運用、アクセス解析まで関わるものもあります。

たとえば、単発のバナー制作と、問い合わせを増やすためのLP改善では、求められる役割が違います。

後者はデザインだけでなく、ユーザー心理や導線設計も関係します。

年収や単価を上げたいなら、単に「きれいに作れる」だけでなく、「なぜそのデザインにするのか」を説明できる力が必要になります。

3. 未経験と実務経験者では見られるポイントが違う

未経験の段階では、年収よりもまず「採用される材料」や「案件を任せられる材料」が重要です。

企業やクライアントは、学習歴そのものよりも、実際に何を作れるかを見ます。

  • 架空サイトのデザイン
  • LPの改善案
  • バナー制作例
  • ポートフォリオサイト
  • 制作意図の説明
  • 修正対応の考え方

こうした成果物があると、スキルの見え方が変わります。

年収や求人票を見る前に、WebデザインとWeb制作の担当範囲の違いを知っておくと、募集内容を読み違えにくくなります。Web制作とWebデザインの違いで整理できます。

参考データ: 平均年収を見るときの注意点

年収を考えるときは、世の中全体の年収感も確認しておくと判断しやすくなります。

dodaの「平均年収ランキング」2025年版では、ビジネスパーソン全体の平均年収は429万円とされています。年代別では、20代が365万円、30代が454万円、40代が517万円、50代以上が601万円です。

参考: doda「平均年収ランキング」 https://doda.jp/guide/heikin/

ただし、この数字はWebデザイナーだけを対象にした年収ではありません。あくまで、ビジネスパーソン全体の平均年収として見る必要があります。

Webデザイナーの年収を判断するときは、平均年収の数字だけでなく、次のような条件も合わせて見ましょう。

  • 求人票に書かれている業務範囲
  • 必須スキルと歓迎スキル
  • 実務経験の有無
  • 制作会社か事業会社か
  • 正社員か業務委託か
  • 地域勤務かフルリモートか
  • 残業や副業可否
  • キャリアアップ先

平均年収は便利な目安ですが、自分が目指す働き方と条件が合っているかまで見ないと、現実的な判断にはなりません。

Webデザイナーの年収が変わる主な要因

Webデザイナーの年収や単価は、いくつかの要因で変わります。

要因収入への関わり方
ポートフォリオ何を作れるか、どう考えて作ったかを示せる
コーディング理解実装しやすいデザインや公開まで見据えた提案ができる
WordPressやCMS対応サイト更新や小規模制作まで任されやすくなる
UI/UX理解見た目だけでなく、使いやすさや導線改善に関われる
マーケティング理解問い合わせ、購入、応募などの目的から逆算できる
進行管理クライアントやチームとのやり取りを任されやすくなる

ここで大切なのは、すべてを一人で完璧にできる必要はないということです。

ただし、デザインの周辺にある仕事を理解しているほど、任される範囲は広がります。

未経験からすぐ高年収を期待しすぎない

Webデザイナーは、スキルを積み上げれば収入を伸ばせる可能性がある仕事です。

ただし、未経験からすぐに高年収を得られるとは考えないほうが現実的です。

最初は、学習、制作実績、転職活動、副業案件の獲得など、収入になる前の準備期間があります。

特に注意したいのは、SNSや広告で見かける「短期間で高収入」の事例です。

そうした事例がすべて嘘というわけではありません。ただ、その人の過去の経験、営業力、人脈、作業時間、案件内容まで同じとは限りません。

年収を見るときは、成功例だけでなく、自分がどの段階から始めるのかを冷静に見ることが大切です。

会社員Webデザイナーの収入の見方

会社員Webデザイナーを目指す場合は、年収だけでなく、経験を積める環境かどうかも見たいところです。

未経験から入る場合、最初の年収だけで判断すると、長期的な選択を誤ることがあります。

見るべきポイントは次の通りです。

  • どんな制作物を担当できるか
  • デザインレビューを受けられるか
  • 実務で使うツールや制作フローを学べるか
  • コーディングやマーケティングにも触れられるか
  • 将来的にディレクターやUI/UX寄りへ進めるか
  • 副業が可能か

会社員の強みは、実務経験を積みながら安定収入を得やすいことです。

短期的な年収だけでなく、次のキャリアにつながる経験が得られるかも見ておきましょう。

副業Webデザインの収入の見方

副業でWebデザインを始める場合は、まず小さな制作を通じて実績と信頼を作ることが重要です。

たとえば、次のような仕事から始めるケースがあります。

  • バナー制作
  • SNS画像制作
  • LPの一部デザイン
  • 既存サイトの修正
  • WordPressサイトの一部更新
  • 個人事業主向けの簡易サイト制作

ただし、副業は時間の制約があります。

本業後や休日に対応するため、納期管理やコミュニケーションの負担もあります。

副業収入を見るときは、金額だけでなく、作業時間、修正回数、継続性まで確認しましょう。

副業からフリーランスを考える場合は、収入だけでなく、納品経験、営業、契約、請求まで含めて準備する必要があります。Web系フリーランスになるには?も合わせて確認してください。

フリーランスWebデザイナーの収入の見方

フリーランスの場合は、収入の上限が広がる一方で、不安定さもあります。

案件単価が高く見えても、毎月必ず案件があるとは限りません。

また、営業、見積もり、請求、税金、保険、学習、トラブル対応も自分で行う必要があります。

フリーランスを目指すなら、デザインスキルだけでなく、次の力も必要です。

  • 提案力
  • ヒアリング力
  • 見積もり力
  • 納期管理
  • 修正対応
  • 継続案件を作る力
  • 断る判断

フリーランスは「自由に働ける」面がありますが、「全部自分で判断する」働き方でもあります。

未経験からいきなり独立するよりも、副業や会社員経験を通じて、案件の進め方を知ってから移行するほうが安全なケースは多いです。

年収より先に作りたい成果物

Webデザイナーとして収入を上げたいなら、まず作りたいのは「学習した証拠」ではなく「任せられる証拠」です。

具体的には、次のような成果物があると判断材料になります。

  • 架空サービスのWebサイトデザイン
  • 既存サイトの改善提案
  • LPデザイン
  • バナー制作例
  • スマホ表示を考えたデザイン
  • ポートフォリオサイト
  • 制作意図を書いた説明文

特に未経験の場合、「何を学んだか」よりも「何を作れるか」が重要です。

スクールを受講する場合でも、卒業した事実だけでは弱いです。

転職や案件獲得に使えるポートフォリオまで作れるかを確認しましょう。

これからWebデザインを学ぶなら、年収だけを見るより、まず説明できる作品を作れるかを試す方が現実的です。Webデザインは独学で学べる?で、最初の作品作りの流れを確認できます。

スクールや講座を検討するときの注意点

Webデザインスクールや講座を検討する場合は、年収アップだけを目的に判断しないほうが安全です。

見るべきポイントは、次のような内容です。

  • ポートフォリオ制作までできるか
  • 添削やレビューがあるか
  • 実案件に近い課題があるか
  • 転職支援や案件獲得支援があるか
  • 講師やメンターに質問できるか
  • 受講後に何ができる状態になるか
  • 費用と学習時間が現実的か

「受講すれば稼げる」ではなく、「独学では詰まりやすい部分を補えるか」で見ると判断しやすくなります。

独学で進められる人もいます。一方で、添削や相談相手がないと手が止まりやすい人もいます。

大事なのは、スクールか独学かを勝ち負けで考えることではなく、自分が成果物を作れる状態まで進める方法を選ぶことです。

スクールを年収アップの近道として見るのではなく、添削、作品作り、相談を補う手段として見ると判断しやすくなります。スクールは意味ない?独学と講座の違いも合わせて確認してください。

求人票を見るときのチェックリスト

Webデザイナーの年収を調べるときは、求人票の金額だけでなく中身も確認しましょう。

チェックしたい項目は次の通りです。

  • 業務内容はデザイン中心か、コーディング込みか
  • 使用ツールは何か
  • 必須スキルと歓迎スキルの差は何か
  • 実務経験は何年求められているか
  • ポートフォリオ提出は必要か
  • 制作会社か事業会社か
  • チーム体制はあるか
  • リモート勤務は可能か
  • 副業は可能か
  • 残業時間はどれくらいか
  • 評価制度や昇給の仕組みはあるか

年収の数字だけを見て応募するのではなく、「その年収で何を求められているのか」まで見ることが大切です。

Webデザイン以外のWeb系の仕事も含めて働き方を見たい場合は、在宅で働けるWeb系の仕事も参考になります。職種ごとの成果物や注意点を比べると、自分が準備すべきことを整理しやすくなります。

まとめ

Webデザイナーの年収は、一つの平均額だけで判断できるものではありません。

会社員、副業、フリーランスで収入の意味は違います。デザインだけを担当するのか、コーディングやUI/UX、マーケティングまで関われるのかによっても、評価される範囲は変わります。

未経験から始める場合は、まず高年収を狙うよりも、採用や案件獲得につながる成果物を作ることが重要です。

Webデザインは、学んだだけで収入が増える仕事ではありません。

実際に作り、見せ、改善し、任せてもらえる範囲を広げていくことで、収入の選択肢も広がっていきます。

年収を調べるときは、平均額だけでなく、自分が目指す働き方、必要なスキル、求人票の中身まで合わせて確認してみてください。

次にやること

Webデザインをこれから学ぶなら、まずは求人票を3つ見て、「どんなスキルが求められているか」を書き出してみてください。

そのうえで、今の自分に足りないものを次の3つに分けます。

  • 作品が足りない
  • 添削やレビューが足りない
  • 転職や案件獲得の相談相手が足りない

作品を自分で作れそうなら、まずは独学で小さく始めてもよいです。

一人で止まりそうなら、講座やスクールを「年収アップの保証」ではなく、「ポートフォリオ作成、添削、相談を補う手段」として比較してみてください。

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